GPS機能付き認知症老人徘徊感知機器(魔法の靴=GPS付きシューズ)が福祉用具となりえるか
2021/06/14
論点① GPSは広く普及しており、要介護者等でも無い者も使えることをどう考えるか。
弊社見解:地方自治体では介護給付外のGPS端末を行っていて、その際利用料
金の助成対象者を認知症者やその家族と規定し、また認知症老人徘徊
感知機器を「介護保険法第5条2に規定する認知症である老人が屋外に
出ようとした時等、センサーにより感知し、家族・隣人等へ通報する
もの」としているのでこの基準で運用すれば問題はない。
論点② 遠方で徘徊が確認された場合に一定規模の支援体制が必要であり、家 族介護のみでは対応が困難なことが予定されることをどう考えるか。 弊社見解:徘徊する方(本人)が遠方にいることが判明した場合、見守る家族が住
む地元警察に保護願を願い出て、保護を受理した警察から本人が徘徊
しているところの警察に連絡を取ってもらい保護をしてもらう。
見守る家族と地元警察とで連携ができない場合(家族が海外旅行時な
ど)には、
有料にてGPS端末の運用管理を行っているサービサーなどから、逐
次本人の現在位置の位置情報を警察に提供し、短時間で効率的な保護
が行える。
論点③ GPS機能は携帯電話への搭載などかなり普及が進んでいる。あえて保 険給付にする必要性があるのか。
弊社見解:認知症等で徘徊する方に24時間、常に電話を携帯させることには
無理があり、今までにも携帯電話を徘徊する方に持たせて見守りを
行った方が大勢いらっしゃったが、いずれも本人の認知症の進行に
伴い電話を持たなくなっている。その点、靴にGPSを装着し履いても
らえば(その際本人のお気に入りの靴に装着することが重要)GPS端末
を徘徊時に100%保持することになる。万が一裸足で外出すれば周り
の方が「おかしい」と気づきサポートしてもらえる。
論点④ 実際に徘徊を感知した際の支援体制など、まだ運用面に課題がある?のでは。
弊社見解:NTTドコモの小型GPS端末には振動センサーがついておりその機能
を使えば自宅や施設から徘徊する方が外出するのを、見守る方の携帯
端末などにメール通知があり即座に感知できる。
また定点(自宅、施設など)から一定距離(最短50mから)を離れたら、
見守る方にメール通知という機能を使えば、本人が遠方迄徘徊してし
まう前にすぐに保護が可能である。
(現行の自宅から外に出ようとする方を補足する認知症老人徘徊感知
器の場合一旦家や施設から出てしまうと捜索に困難が伴う。)
従来、徘徊が発生すると警察に保護願を出して捜索を依頼するか、
大人数で捜すしかなかったのが、GPSの活用で携帯端末やタブレット
等を用いて家族のみであるいは1~2人の少人数で短時間で徘徊する方
の保護が可能となり、何より見守る方の心労の削減と徘徊者本人の
命を救うことにつながる。
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