高齢者の運転どこが危険か、運転する本人が気づくのは困難
2021/12/28
NPO法人 高齢者安全運転支援研究会 より抜粋
運転時認知障害早期発見チェックリスト30
自動車の運転は視力、聴力、認知力、判断力、反射神経、筋力など様々な能力を
同時に必要とする複雑な作業です。加齢とともにこれらの能力は自然と衰え、
運転の技術も低下します。しかし、安全運転に気を付けていても、ハンドルや
ペダル、機器の操作にうっかりミスが増えたり、行きつけの場所への道順を忘れ
てしまったりすることなどが立て続けに起こるようになると、軽度認知障害(MC
I)や認知症も考えられます。
NPO法人高齢者安全運転支援研究会ではMCIの中でも、運転時に現れやすい状態
をまとめた新しい概念「運転時認知障害」を提唱し、MCIや認知症の早期発見の
きっかけとなる状態を30項目リストアップしました。
※5項目以上チェックがいる方は要注意です。
毎年ご自身でチェックを行い、チェック項目が増えるようなことがあれば専門医
や専門機関の受信を検討しましょう。
□車間距離を一定に保つことが苦手になった。
□高速道路を利用することが怖く(苦手に)なった。
□合流が怖く(苦手に)なった。
□車庫入れで壁やフェンスに車体をこすることが増えた。
□駐車場のラインや、枠内に合わせて停めることが難しくなった。
□日時を間違えて目的地に行くことが多くなった。
□急発進や、急ブレーキ、急ハンドルなど運転が荒くなった(といわれるようにな
った)。
□交差点での右左折時に歩行者が急に現れて驚くことが多くなった。
□運転するときにミスをしたり危険な目にあったりすると頭の中が真っ白になる。
□好きだったドライブに行く回数が減った。
□同乗者との運転しながらの会話がしずらくなった。
□以前ほど車の汚れが気にならず、あまり洗車をしなくなった。
□運転自体に興味がなくなった。
□運転すると妙に疲れるようになった。
□車のキーや免許証など捜しまわることがある。
□今までできていたカーステレオやカーナビなどの操作ができなくなった。
□トリップメーターの戻し方や時計の合わせ方がわからなくなった。
□機械や装置(アクセル、ブレーキ、ウインカーなど)の名前を思い出せないことが
ある。
□道路標識の意味が思い出せないことがある。
□スーパーなどの駐車場で自分の車を停めた位置が分からなくなることがある。
□何度も言行っている場所への道順が思い出せないことがある。
□よく通る道なのに曲がる場所を間違えることがある
□運転している途中で行き先を忘れてしまったことがある。
□車で出かけたのに他の交通手段で帰ってきてしまったことがある。
□運転中にバックミラー(ルーム、サイドミラー)をあまり見なくなった。
□アクセルとブレーキを間違えることがある。
□曲がる際にウインカーを出し忘れることがある。
□反対車線を走ってしまった(走りそうになった)。
□右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった。
□気が付くと自分が先頭を走っていて、後ろに車列が連なっていることが
よくある。
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